小学生の頃。
僕は足が遅かったのを覚えている。
運動会の徒競走では毎年ビリが確定づけられ、毎年クラスの笑いの的だ。
小学生最後の運動会が近づく
絶対に負けるわけにはいかない。
苦汁を飲まされ続けた僕は
断腸の思いで貯めてきたおこづかいを使い
更に母親に生まれて初めて頭を下げ
コーナーであらゆる者に差を見せつける
『瞬足』を購入。
これで勝てる、そう確信していた。
運動会当日。
僕は瞬足を装備してくるのを忘れ
3年ほど愛用していたナイキの靴を履いてきてしまっていた。
最悪だ、終わったと、絶望感に穿たれる。
そして遂に時はきた
心臓が、握りつぶされそうな感覚に襲われ
手足が震える。
無理だ、これでは前と同じだ。
ふと、隣を見る。
驚いた。
隣にいるクラスメイトも同じように震えていたのだ。
そうだ、僕だけじゃないんだ。
僕だけが緊張している訳ではないのだ。
みんなここで勝ちたいと、思っているんだ。
気がつくと、震えが止まっていた。
恐れる事は何も無いのだ。
ふと、自分が履いてるナイキの靴を見やる。
「勝てるぞ」と、僕に言ってくれている気がした。
銃声が鳴り響き、その瞬間に汗が飛び散る、足をただ前に、前にと動かして
しかし、当然のように最下位でスタートをきった。
不思議と辛くはない。
それは僕のナイキが教えてくれた。
例え靴を瞬足にしようと
例え前日の晩にカツ丼を食べようと
負ける時は負けるのだ
目に見える物を変えるんじゃない
見えないものを変えるんだ
心が熱くなる。
この勝負ーー絶対に勝つ。
自然と前にいるクラスメイトが近づいてくる
時々振り返って焦っているそいつをターゲットにし
僕は全力で走った。
前
隣
後ろ
そいつが目を見開き
僕を射抜くほど強く見ている。
そう
───僕が君を追い越したんだよ( ・´ー・`)
…はい。なんでもないです。
ホテルで歌いましたので、サビで声張れなかったです。ごめんなさい
#なんでもないや
Comment
12commnets
- 桃キャプションよʬʬʬʬʬʬʬʬʬʬʬʬ 最後のドヤ顔で吹いた もう少しだけでいいのとこの重ね方すっき サビの高いハモり綺麗なんでそんな綺麗に出るの🤦♀️
- Nao'*✧@サブ垢まって歌いいけど笑ったw
- TA
- TA
- 代理コラボありがとうございました!°˖✧◝(⁰▿⁰)◜✧˖°
- そにまるちょっと意味不明だけどかっこいいね!
- TA
- そにまるは??w
- 藤城 あゆ曲ちゃんと聞いたことなくてキャプション最初歌詞かと思って長いなぁって思ったら違ったwwwwwwwwwwww
- TAお、よかった? 結構いい感じだと思ったんだけど
- TAうぇーいよかった! 1番好きやなこれ君の名は関連の中で あんま声張れなかったからウーンって感じだけどww
- TAちなみにフィクションじゃないぜ 少し色つけたけどなwww