morale〜神々のお遊び〜 序章

しらす

女の子・ 明日天気になぁれ！（幼い女の子っぽく） 男の子・ なんだよいきなり靴なんて飛ばして、裸足で帰るのか？（幼い男の子っぽく） 女の子・ 違うもん、外の世界の私たちくらいの子はこうやって、天気を占うんだって！ （少し間を空け） あー！明日晴れるって！よかったねユウ！（女の子は嬉しそうに） （ため息） 男の子・ 何がそんなに嬉しいんだよ… 女の子・ うふふふ♪ だって！ユウのお姉さん、明日結婚してこの街を出るんでしょう？いいなぁ！ロマンチック〜！ 夜逃げみたいだね！ （悪意のなさそうに、女の子はいい） （またため息） 男の子・ お前…それ意味わかって言ってる？ 姉さんも姉さんだけど、あの男も この街を裏切った。 （暗くトーンを下げて男の子はいい） 自分の運命から逃げたんだよ 死ぬのが…怖くて 女の子・ もーうまたそんなこと言ってる！ 街から出て災いが起きるなんてうそだよ！嘘嘘ー♪ （楽しげに、少し早口で） 女の子・明日も平和で 男の子・いられますように…だろ？ （女の子笑顔で） うん！そーそー！ 明日で世界終わりみたいな言い方はしないでよ ね！