【 1人用声劇台本】ずっと待ってるから。
きよ。
【 1人用声劇台本】ずっと待ってるから。
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新しいアカウントにしてから、初投稿になります。
今回は、小説風の声劇台本となっております。
いつも通り、口調などのアレンジはご自由になさってくださいね。
多くの人が気に入ってくだされば嬉しいです。
#nana民さんと繋がりたい
#読み師さんと繋がりたい
#声劇台本
#1人用声劇
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確かその日は、例年にも増して雨のよく降る9月の中頃だった。
たまたま両親が不在で、姉と2人きり…。
とはいえ、その姉もバイトの為、実質1人で留守番をしていた。
机の上には、ご丁寧にピンッと伸ばされた1000円札。
これで何かを買って昼食に……という母親の気遣いだろう。
作るのも面倒だった為、ありがたくその1000円札を頂戴し、近くのファストフード店で、ハンバーガーとポテトのセットを2つ。
不足額はお小遣いから引いた。
姉と一緒に食べようと、それらを持ち帰り、ただひたすらに姉の帰りを待っていた。
……それはあまりに突然の事だった。
部屋中に鳴り響く着信音…。
何故か嫌な予感がし、おそるおそる受話器を手に取る。
「…もしもし……。」
その電話は、姉の死を告げるものだった。
「お姉ちゃん…いつになったら帰ってくるの?
お姉ちゃんのハンバーガー、冷たくなっちゃったよ?
ジュースも、氷が溶けて紙コップがグニャグニャだよ?
ポテトも……固くて……冷たくて……。」
それはよく雨の降る日の夕方のことだった。
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