【声劇】手向けの花束を【台本】
少年:(あなたの名前) 台本:たつみ廣光
【声劇】手向けの花束を【台本】
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初の声劇台本です。ご自由にお使い下さい。
おおまかな世界設定としては、貧民街に捨てられた一人の少年が、一人の男性に出会い、その男性に命を救われます。
しかしその男性は2年後、発砲事件に巻き込まれた少年を庇い命を落としてしまう。
これはその男性の死から1年後のお話です。
コテコテにキャラ付けしてしまうと自由が利かなくなりそうなのであえてうっすらとした設定にしました。分かりにくかったらすみません。。
※少年として書いていますが、一人称を変えたり、長かった場合カットして頂いて構いません。BGMは完全に個人の趣味です。。音源ありがとうございました。。
例として自分で読んでみたものを貼っておきます。 http://nana-music.com/sounds/01cf7e22/
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アンタが死んでから……もう1年が経つのか。なんだか、そんな気がしないよ。
俺を引き取ってくれた時…気なんて使わなくていいから、自分のやりたいことをやれ、お前はもっと自由に生きるべきなんだ、って、そう言われた時は嬉しかった。
アンタは俺の命の恩人だ。二度も助けられた。
この恩は一生忘れない。
本当は、アンタを撃った奴を殺してやろうとも考えたんだけど……そんなことしたら、またアンタのゲンコツ降ってきそうでおっかねえから、やめといた。
なぁ、俺医者になるよ。アンタが俺を助けてくれたみたいに、俺も誰かを助けたい。
……あの街にいた頃は考えもしなかった。アンタのお陰だよ。本当に、本当に……感謝してる。
……今まで恥ずかしくて言えなかったけど、今なら言えるよ。
「ありがとう、父さん」
#声劇台本 #朗読
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