【1人声劇】最後の花火 【台本】
てぃあ
【1人声劇】最後の花火 【台本】
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#声劇台本 #朗読 #1人声劇 #台本
君と出会ったあの日の事は、今でもはっきりと覚えてる。
去年の祭の日…初めて君を見た時は、こんな風に隣で花火を見上げる日が来るなんて夢にも思っていなかった。
…だけど。それももう、終わりにしよう。
このままだと、僕はきっと君を苦しめることになる。
…僕と君は、同じ世界にいてはいけないから。
…それが、君のため…
あれ…?
ははっ、おかしいな、涙がでてきた…
これじゃまるで…ニンゲンじゃないか…
…こんなに悲しくても、こんなに君が好き、でも…僕はニンゲンにはなれない。
…君といることは、許されない…
…もうじき、最後の花火が上がる。祭が…人間と妖の世界が交わる時間が、終わる。
…さようなら。
『…大好きだったよ』
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