声劇 "嘘。"
や爺
声劇 "嘘。"
- 96
- 20
- 9
#とある一晩の物語 4話
※話の繋がりがわからない人は、このサウンドとの繋がりがあるかどうかわからなくなる前回のサウンドへ
http://nana-music.com/sounds/01b562fa/
どっちかって言うとこれ単独で充分だと思います。
一応繋がってんだけどさ
#声劇台本 #病み #ゆずちゃ #BGM #拍手返します #声劇 #コメント待ってます #一発録り で充分
気がつくと、俺は公園で1番高い野原に寝っ転がっていた。
此処は凄く景色が良くて、俺の住む街を一望できる唯一のスポットと呼ばれている。地元の俺らにとっては大切な場所だった。
辺りは勿論真っ暗。電灯は点々としているため、この辺りは特にだ。
「ああ、はり倒されたんだっけ…」
苦笑混じりに数十分前の出来事を思い出す。俺にはついさっきの事にしか思えなかったけど…
すると、どうや目が慣れた様で、思い出しながらぼんやりと空中ををみていた俺は、急に眼前の景色に吸い込まれた。
何処まで続くのかわからないほどに広がる星空。中央を大きく縦に切り裂く様に美しく天の川が架けられていた。
俺はそんな雲ひとつなく綺麗にばらまかれた星々の輝きに魅了されていたんだと思う。
夜の星空の世界で、僕は天国かもしくは死後の世界へ行った様な感覚に陥れられた。
そこは俺が現実社会に苦しめられている秩序や時間なんていう原理はなかった。辺りをみても、全ての喜びや悲しみなんてものはまるで見つからず、ただまっすぐと"無"が広がっているように思えたのだ。
そして、次に俺に現れた ——いや、自分の"内"から出てきたと言った方が正しいのかもしれない——形なきモノは
自分の『嘘』
だった。
なんとなくだが…それは、周りを負の感情に包まれていた。
その瞬間、俺は中を見る前にある事がわかってしまった。いや、わからないはずがない。そんな感情に包まれた『嘘』の奥に、満面の笑顔で振る舞う俺がいたことを。
この平坦な世界の中に、そんな『嘘』にかたまった部分のあるモノなどないのだろう。特異的なモノとして、驚くほどにそれは目立った。
俺は醜かった。
どれくらいかって、その事実を肯定できない程醜かったのだ。
これは、その後の夜明けに家で録ったものです。
一応喋ったことをそのまま録ったので一発録りですね。でも充分です。
帰宅後に不意に開きっぱなしのnanaをみて、この台本を偶然みつけましたのでお借りしました。本当にありがとうございましたm(_ _)m
fin
Comment
9commnets
- や爺 yeahG
- おすし声イケメソ! フォロー失礼します!!!
- 恋華
- や爺 yeahG
- 恋華
- や爺 yeahG
- 恋華素敵な朗読ありがとうございます(´。✪ω✪。`) とても雰囲気が出ていて素晴らしかったと思います!
- や爺 yeahG
- 茶経素敵な声ですね!!!!!!٩(*´◒`*)۶♡