【声劇台本】嘘【朗読】

朗読者：

僕達は、生きている限り嘘付きだ―― 僕は想う……なぜなら、 「またね」って言って一日が終わる。 じゃあ、また逢うことは確実なのか。 僕が今日いなくなるかもしれない。 君が今日いなくなるかもしれない。 二人ともいなくなるかもしれない。 「またね」っていう【嘘】の言の葉。 でも、使うなというのは無理なんだ。 君と僕を繋げる言の葉なのだから…… 僕達は約束という行為で自分を縛る。 その約束は、絶対に果たせることか。 その日僕は現れないかもしれない。 その日君は現れないかもしれない。 それぞれがすれ違うかもしれない。 約束なんて【嘘】の塊のような行為。 でも、しないなんてことはできない。 君との信頼を築く行為なのだから…… だから……僕は願う。 この嘘が、どうか嘘でありますように―― ーーーーーーーーーーーーーーーーーー 台本初投稿になります。 他に考えてる話はあったのですが、急に思い付いたことを書いたらすごくハマったので、そのまま投稿しました。 『この嘘が、どうか嘘でありますようにーー』というのは、「言葉」「行為」が【嘘】であることが"前提"なので、それ(嘘)が嘘であってほしい＝本当であってほしい、という意味になります。否定×否定＝肯定というリリックです。 アレンジ、アドリブ、一人称変え等大歓迎です。使用される際は拍手かコメントをお願いいたします。 #声劇台本 #一人声劇 #朗読