一人声劇台本【金平糖】
せもりな粉。
一人声劇台本【金平糖】
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台本十本勝負五作目!
奇病好きなんすよ。花吐き病は前あったので、今回はまた違うもので..
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ポロリ、ポロリ
甘く、小さく、だけど少しとげのある綺麗なそれら。
それは星屑のようにポロリ、ポロリ
苦しくも、嫌でも落ちてゆく...。
別に、自分で望んだわけでもないのに
そこまで好きでもないものなのに、とめどなく溢れてゆく...
喉が疼く、またむせる、そして零れ落ちる。
どうして、私はこんなになってしまったの?
...あっ...
気づいた時にはもう遅い。
ああ、なんて残酷な感情なんだろうねえ
思えば思うほどに、また込み上げる。
「っ...私...恋なんてしてたの?
...ははっ...、知らないし、なんでよ..なんでっ...私なんかがっ!!っゲホッゲホッ…!」
ああ、もう嫌だ。
私は一つの感情を引き金とし、
金平糖という甘く、苦しいものに捕らわれた...。
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