夏の夜のうた
*花火
眠りにつくかつかないか
シーツの中の瞬間はいつも
あなたのこと考えてて
夢は夢で目が覚めれば
ひどく悲しいものです
花火は今日もあがらない
胸ん中で何度も誓ってきた
言葉がうわっと飛んでく
「1㎜だって忘れない」と…
もやがかかった影のある
形ないものにすべて
あずけることはできない
三角の目をした羽ある天使が
恋の知らせを聞いて
右腕に止まって目くばせをして
「疲れてるんならやめれば??」
夏の星座にぶら下がって
上から花火を見降ろして
ほんとに好きなんです仕方ないんです
夏の星座にぶら下がって
上から花火を見降ろして
涙を落として火を消した
*
*
高2の夏に彼氏と花火大会に行きたい人生だった
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