【怪談百物語企画】背の高い女
なぎ松
【怪談百物語企画】背の高い女
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「道を教えて下さい」
夕方の路地でそう話し掛けてきたのは背の高い女だった。
足が異様に細く、バランスが取れないのか
ぷるぷると震えている。
同じように手も木の枝のように細く
真っ赤なハンドバッグをぶら下げていた。
ハァハァと何度もため息なのか呼吸なのか分からない息を吐き、僕(俺)に聞いているはずなのに視線はまったく違う方向を向いている。
「あ…あの。どちらへ…?」
ヤバそうな感じがしたので、僕は早く答えて立ち去ろうと思った。
「七町1-19-4-201」
「……っ!!」
そこは僕のアパートの住所だった。
部屋番号までぴったりと合っていた。
「し、知りません」
僕は関わり合いたくないと思い、とっさにそう答えた。
すると女はゴキッと腰が折れ曲がるほどにおじぎをして、
またふらふらと路地の奥へと消えていった。
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2commnets
- なずな🐻受験終わるまで浮上しません
- 少女A⚤低浮上🐢ずっとハァハァ息遣いしてるのがめちゃくちゃ怖かった... 参加ありがとうございます!!