私だけがいない街 雛月加代
【ピアノ】I 【朗読】ふぇざあん
私だけがいない街 雛月加代
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雛月加代の文集を朗読してみました。似てるとかじゃないです(笑)
「私だけがいない街」雛月加代
今よりもっと大きくなって、一人でどこへでも行けるようになったら、遠い国に行ってみたい。
遠い島に行ってみたい。
誰もいない島に行ってみたい。
辛いことも悲しい事もない島に行ってみたい。
島には、大人も子供もクラスメイトも先生も、お母さんもいない。
その島で私は、登りたい時に木に登り、泳ぎたい時に海で泳ぎ、眠りたい時に眠る。
その島で私は、私だけがいなくなった街の事を考える。
子供はいつものように学校に行く。
大人はいつものように会社に行く。
お母さんはいつものようにご飯を食べる。
私は、私だけがいない街の事を考えると、気持ちが軽くなる。
遠く遠くへ行きたい。
#僕だけがいない街 #僕街 #雛月加代 #朗読
Comment
3commnets
- 月宙(そら)ありがとうございます。あの最後の一言に、すべてが込められてますもんね~( ᵕᴗᵕ )
- 月宙(そら)
- きょん聞き入っちゃったよ!