【朗読声劇】母【台本】
娘or息子:あなたの名前 台本:清水流兎
【朗読声劇】母【台本】
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ノンフィクションでございます。
不吉な予感に、どこかに吐き出したかった。
だから、台本にしてみました。
どうか母を愛し、慈しんでください。
この話はきっと予感では終わらないでしょうから。
「母」
作:清水流兎
以下本文
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赤い西日に目を細めながら、ゆっくりと歩を進める。
ひぐらしの鳴き声にほっと一息。
もうそんな時期か、と今更ながらに意識した。
ただいま。
おかえり。
最近ハマっているという料理の香り、楽しそうな母の姿。
それを眺めながら、残る気だるさと共にソファに腰をおろす。
僕(私)は喪失感に涙をこらえながら、兄と話をしている。
R2の名義変えな。
お前でええやん。もともとそういう予定やったし。
そっか、まぁせやな。
そんな話をしながら、持ち主のいなくなったR2を眺める。
慣れない道を運転しながら片付かない車内を眺める。
そんな光景が目に浮かんだ。
はっ、と目を開ける。
一瞬境界線がわからなかった。どこからが夢だったのか。
吹き出す汗は暑さのためか。
気がつくと、体にタオルケットが掛けられていた。
台所に目を移すと、水仕事に勤しむ母の姿。
僕(私)はその姿に目を細めて、ただ今だけの安堵に浸った。
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アレンジ、アドリブは自由です。
どうぞ、あなたの言葉で読んでください。
R2はスバル製の軽自動車です。
2016/7/8 訂正
どこまでが夢だったのか
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どこからが夢だったのか
Comment
9commnets
- 清水流兎
- ターコイズ✡️ユカイ
- 清水流兎
- 清水流兎
- asuna from トラッシュBOX
- asuna from トラッシュBOXお借りしまーす。
- ターコイズ✡️ユカイ何があっての展開なのか、イマイチ状況が把握できない… R2の持ち主は母親ではなさそうだし…
- 清水流兎
- ヒゲ山スプリング思い入れのある車だったんですね(´;ω;`) (全部読むまでR2D2の事と勘違いしてました(>_<)スイマセン)