がじゅまるとけんむん 下 弦楽器曲
Guardian
がじゅまるとけんむん 下 弦楽器曲
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がーでぃ庵 物語原案作曲
僧侶「皆に私が話すのは、そなたと相撲を取って見たらどうか、と言うことだ」僧侶は笑いながら話す。けんむんは、怪訝そうな顔した。僧侶「そなたを見て、恐れ逃げてしまうのも、致し方無いのだ。人は自分とは異なる風貌や考え方が違う者を簡単には受け入れないのだ。私がそなたと相撲を取って勝ったのだから、案ずることは無い、ただの寂しがり屋のいじっぱりだと伝えておく」
けんむん「俺は寂しくなんかない!あいつらを相撲でこらしめてやる」
僧侶「そなたに勝てる者がおるやも知れぬぞ」けんむん「だったら呼んで来い!」僧侶は笑みを浮かべ、集落の方へ向かって行った。けんむんは、腕組みしながら、意気込んでいたものの、内心は、心配と嬉しさが入り混じり複雑な気持ちだった。なんであいつは、お節介なことするんだ。しばらくすると、僧侶が何人かの大柄な者を連れて来た。そして、あっという間に人だかりができた。
けんむんは、あっけにとられ「こんなにたくさん呼んでどうすんだ!」僧侶「そなたは、相撲がしたいのであろう、見物人がいては負けるのかね」けんむん「だったら、1人ずつかかって来い!」けんむんは何人かの大柄の男を相手に奮闘して、ついに負けてしまった。でも、今までこんなに沢山の人と触れ合うことがなく、初めて心から楽しいと思ったら、笑いがこみ上げできた。周りにいる皆も笑っていた。「皆さん、たまには、この者と相撲で戯れてはもらえないか。寂しがり屋ゆえ、いたずらをしていたが、この通り素直な者」僧侶は微笑んで皆に話すと、けんむんに勝った大柄な男が、大きな握り飯をひとつ「お前なかなか強いな、これ食ってまた勝負しような」そう言ってけんむんに差し出した。 けんむんは、黙って頷くと少し涙をこぼしながら、美味しそうに握り飯を頬張った。皆、その様子を見て微笑んでいた。僧侶は、いつの間にか居なくなっていた。
がーでぃ庵 物語原案作曲
Comment
11commnets
- Guardian&N Japan
- ブラジル人のミラクルビラ配り待ってました♪ 凄く心がホッコリする作品でした、音楽も物語の背景にピッタリで一気に読んぢゃいました。 今の時代背景でも通じるお話で良かったです (*゚▽゚)ノ
- Guardian&N Japan
- キヨガーディアンさん、曲もいいし、お話も面白いですね♪( ´▽`) う〜〜ん、深い♫👏👏👏
- Chisato.
- Guardian&N Japan
- Chisato.パチパチパチパチ…( ´ ▽ ` )ノ✨ ココロあったまる素敵なお話と、まるで物語の入り口の様なsound🎶を、、、ありがとうございます。Guardi庵僧侶🙏💕
- Guardian&N Japan
- シュリ
- Guardian&N Japan
- シュリわわわっ!!私こういうの大好きです~♡♡ Guardianさんの文才凄い…!!私も文章書きたまにやります。 Guardianさんに便乗して、同じようなもの書いてみたくなりましたよ!*\(^o^)/*