声劇(BL)彼と僕
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声劇(BL)彼と僕
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彼と僕
彼が僕の口から、ゆっくりと舌を抜いた。
彼の舌と僕の舌の間にキラキラとした唾液の橋が伸びていく。
1秒程でありながら、とても長く感じた
とても、とても熱いキス。
僕の顔は、今、どの位赤いのだろうか。
彼の顔を見上げると彼の頬もほんのり上気
していた。
しばらくの沈黙が流れる。
その空気に耐えられず、僕は口を開いた。
「あの………」
と、その瞬間。
「⁉︎」
唐突に
僕は声を出す事が出来なくなった。
いや、違う。
正しくは出せないようにされた。
二度目のキス。
一度目のキスより、ずっと
ずっと、
長い。
そして、一度目と変わらない。
とても、
甘い、
熱い、
キス____。
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