証（コメントに実話のコメント付き※めっちゃ長文）

flumpool

あれは、中学3年の秋。 響くピアノの音。 拙い歌声。 そう、全てが今となっては懐かしいものだ。 私の学校では合唱祭があった。私たち3年生にとっては最後の合唱祭。 テーマ曲は運よくジャンケンで勝ち、一番人気の「証」を歌える事になった。 私たちはそこで喜んだ。 しかし、この先が難航していき、順風満帆に進まなかった。 声が全然出ていなかったり、ふざけたり。 まとまっていなかった。 だけど、そんな時「最後なんだから真剣にやろうよ」と言った合唱祭実行委員がいた。 それで皆スイッチが入ったのか、真剣に練習し始めた。 そして、本番の前日。 突然、今まで凄く頑張ってきた伴奏者（男子）が泣き始めた。 私はその男子と幼なじみでずっとちょっとどこか真面目すぎるよな、と言うイメージがあった。 だけど、そんな姿を見て、本気でやってきたんだな、って思った。 そして、ついに迎えた本番。 休み時間ギリギリまで練習した。 全員本気だった。 そして歌い出して、ラスサビ。 よし、最後だ…！と思ったその瞬間だった。 指揮者が泣きだした。 それにつられ、他の数人も泣き出す。 おかげでちょっと最後声のボリュームは落ちてしまったが、皆最後まで全力で歌った。 そして、歌い終わった後、皆が泣きだした。 本当に終わってほしくなかった。 皆で色々強弱つけたり、工夫した。 もっとやりたかった、と心の底から思った。 これは、私のクラスであった本当の話。懐かしくなって歌ってしまいました。 皆さんにもそう思える思い出を作って欲しいです。