消えない想い【一人声劇台本】
読み手:お名前 台本:はち
消えない想い【一人声劇台本】
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夕暮れの土手沿い…でありそうな
幼馴染の、淡い青春物語です。
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あの日、君はこう言ったよね。
『俺たちは大きくなっても、男女とか気にしないで、
いつまでも一緒にこの道を一緒に歩いて帰ろうぜ』って、
そう言ってくれた中学1年生の時、
私は貴方に恋をしていた…
それから5年の月日が経ちもう私たちは高校3年生。
まだ、私は貴方に恋をしている…
貴方には好きな人が居て、それを知っていても
私は貴方の事が好きで、好きで好きで、どうしようもなくて、
この気持ちをどうしたら良いんだろう。
そんな事考えてもどうにもならないのは分かってる。
でも、貴方を好きな気持ちが消えなくて…
だから私は貴方に嘘をついた。
「好きな人が出来たから、貴方ともう帰らない」と…
貴方が好意を寄せる人の話を聞きながら帰るのが嫌で…
その話を不機嫌そうに聞いてしまう自分が、もっと嫌で…
私は貴方と帰るのを止めた。
今日の夕陽は雨の中から、悲しそうに顔を出していた。
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