声劇台本「第7話〜八分の一の勇者と魔王サートーの闘い」
aru-kai
声劇台本「第7話〜八分の一の勇者と魔王サートーの闘い」
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その1
http://nana-music.com/playlists/565255/
その2
http://nana-music.com/playlists/611495/
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俺のご先祖さんは、ミンバリュの光の矢から、どうやって生き延びたのか
谷に語り継がれる言い伝え
ご先祖さんはあの日、いつものようにミンバリュで仕事をしていた
処分するナートウを集め、シナダシハイキを進めていた
そして…
彼女に…ヤツに…
シナダシハイキの言い伝えを話したのだ
その時、運命の瞬間が訪れる
サートーの体から放たれた光の矢が、周囲の全てを貫く
ご先祖さんの体は凄まじい勢いで吹き飛ばされ、その手からカゴいっぱいのナートウが撒き散らされる
瞬く間に崩壊し始めたナートウは、その一粒一粒から一面に広がる蜘蛛の巣のように糸を放ち、優しくご先祖さんを包み込んだという
気づいた時には、暗雲立ち込めるミンバリュの中で、ご先祖さんは体中をドロドロにして横たわっていた
そして目の前には
世にも恐ろしい姿となったヤツが
ひとりたたずみ、無言で涙を流していたという
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