朗読台本『幼き恋を愛する話』
鎖暗
朗読台本『幼き恋を愛する話』
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アドリブアレンジご自由に
いつかの少女のお話。
以下セリフ↓
夏の焼けるような日差しの下
一人たたずむ少女と
それを見つめる女性
ふたりは、ふたりにしかわからない会話を交わす。
『辛かったわよね。』
『ええ。辛かったわ。』
『あの子のこと恨んでる?』
『いいえ』
『それほどまでにあなたは…』
『大好きだったもの。』
『……(くすりと笑い)恋を、していたのね。』
『ええ…恋を、していたの。』
少女は続けて言う。
『私は大切なものを捨ててしまった。あなたは今幸せに過ごせてる?』
女性は少女の頭を撫で言った。
『安心して。私は今とても幸せよ。』
それを聞いた少女は微笑んで
夏の陽炎に溶けていった。
あとに残された女性は、ちょうど向かいから歩いてきた男性と連れ添って、
長い長い道を歩いていった。
ハッピーエンドな少女の話。
少女シリーズ↓
http://nana-music.com/sounds/014a9f50/
http://nana-music.com/sounds/014aa4a8/
#朗読 #声劇
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