【声劇台本】ユめ醒める、ゆメ堕ちる

【台本】もやし×【声】あなた

いま強烈に眠いもやしが 眠りについて いや、夢について ひとつ台本を ──────────── 人生はせいぜいのところ 強情な子供のようなものだ 寝つくまでの間は 静かにさせておくために 遊ばせたり少し機嫌を 取ったりしなければならないが 眠り込めば心配はおしまいだ しかしその遊びの中で 夢を見たとしよう 脳は持っているゆえに夢を見るのだ だから人は夢を見る どんなに絶望した人間でも 夢を見た彼らは 夢を持つがゆえに見るのだ 「夢だけでは生きていけない」 いつの時代も誰かが言うだろう 「夢に生きなさい」 そしていつの時代も誰かが言う 青い春が散る頃に 僕らは等しく夢を捨てる そしてまた夢に魅せられる おわり ──────────── 夢の世界にいってきます おやすみなさい