【声劇台本】You gave me a your secret
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【声劇台本】You gave me a your secret
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【大切にしていた桜の木の枝を、君は私にくれた】
台本制作です。
今回も題名と中身のつながりは希薄です。ゆっくり読むと音楽に合うかもしれません。
(モデルにした話→江戸時代末期、主人公と同じ藩の家老の家に生まれた幼馴染。そして、幕末にその藩が家老である幼馴染を首謀者にして天皇側へ戦争をおこした。結果は負け、他の位の高い人が皆戦死したため生き残った中で1番位が高い幼馴染が自害することになったという話です)
この声が届いても
この足が動いても
この手が掴んでも失ってしまう。
生まれながらに背負った定めだったから
仕方がないことだった。
毎日くだらない言い合いをして、走っても走っても冷たいままの手を温めたくてその手を握り、転ばないように走り続けたんだ。
定めをともに背負うことは不可能だった。
仕方のないことだった。
分かりきっている未来なのに為す術はない。
こんなにも残酷で不条理で儚いものを知らなかった。
仕方なかった。
ただそれだけだった。
穏やかに無情に時代の濁流に呑み込まれて、気付いた時にはもう逃れられなかった。
顔も声も体温も思い出せなくなってしまったけれど、この切なさや苦しさそして恋慕(れんぼ)の情は鮮やかによみがえるのである。
追記
BGM大きいです!
頑張ってください!
(モデルは知る人はいるのかしら、黒田ですw)
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1commnets
- 御影お借りします!