叶う
MICA
叶う
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この曲は、私がとある学校の下級生いわゆる一年生として一期上の上級生の卒業式に見送る立場で参加した時に謝恩会のゲストとして来てくれた方が歌ってくれた曲です。
忘れもしない2月3日。
私の大切な方が白血病で亡くなりました。まだ23歳でした。
私の半身とも呼べる存在。
彼は「死にたくない」と言わず「死ぬのが怖い」と言いました。やりたいこといっぱいあったはずなのに死を受け入れて旅立ちました。
そんな中、卒業式で聴いたこの曲は私に「頑張れ」と彼が言っているように聞こえました。
それから半年。
私は100人以上が応募した試験にたった2人の合格者として入社式を迎えました。
客室乗務員の仕事は雲の上です。「客室乗務員は空に一番近い職業なの。亡くなった人の一番近くに行けるんだよ」と教えてくれた人がいました。
あれから数年。
私は超えるはずのない彼の年齢も追い越しました。
彼が亡くなってから夢を叶えるために努力をしました。
一か月で8キロ痩せたことも、毎週のように受験を続けたことも。
夢は叶いました。
命を懸けて「夢を叶えること」を教えてくれた彼のこと。
命日は空の上にいますので少し早いけれど。
いつも見守ってくれていると信じて…。
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