【声劇】忠義【1人用台本】

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戦国時代、殿(しんがり)という役目があった。 本隊の後退を掩護することが目的で、そのため本隊からの支援や援軍を受けることもできず、限られた戦力で敵の追撃を食い止めなければならない最も危険な任務であった。 このため古来より武芸・人格に優れていて、最も信頼されているものが務める大役とされてきた。 これは、そんな殿(しんがり)の役目を任され、負傷しながらも大役を果たそうとする武将の話。 傷付きながらも、主君との約束を胸に・・・。 ＊劇中での「殿」は「との」(主君)の事です。 アレンジ等はご自由に。 女性は私(ワタクシ)等、お好きに。 いつも多数のご使用ありがとうございます。 しかしながら、多くなりますと、全て聴きには行けませんので、どうしても作者である俺に聞いてくれ！という方は、コメントにURLを貼り付けて下さい。 その方は必ず聴かせて頂き、コメントします！！ (URL無い場合は・・・てへ☆) 基本自由ですが、演出としましては、 負傷しているのを忘れずに。 間を考え利用して。 自分の思いなのか、殿(との)への想いなのか。 心の変化をハッキリと。 一応、やり方次第ですが、喜怒哀楽全部入れようと思えば入れれます。(それこそ自由に) ------------------------------------------------------- ・・・はぁはぁ・・ぐはっ(倒れ込む) はぁはぁ・・・逃げ切れぬか・・。 殿、申し訳ございませぬ・・儂(私)は・・これまでのようでござる。 ・・・幼少の頃より、殿は良く言うておられましたなぁ・・(ここで無音になります) 「儂らの天下を、戦のない世を」と。 (追っ手の敵軍の声) ぐっ、まだじゃ・・まだ死ぬわけにはゆかぬ！ ぐぉぉあああ！(力を振り絞り立ち上がる) (BGM) はぁはぁ・・何人足(なんぴとた)りとも、先に行かせる訳にはいかぬ。 殿の、儂らの野暮の為！！ ・・・見たかったのぉ、殿の天下を。 ・・ふはは。はっはっは。 さぁ！参れ！此れより先は一歩も通さぬぞ！！ 殿。必ずや、天下をお取り下され。 うおおおおおおおおおお(最後の雄叫びは、それまでの演技によって有無を自由に)