カノ 一人用台本 演じてみた
うわのめ
カノ 一人用台本 演じてみた
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台本↓
ひやっとした空気に、思わず首をすくめた。
この時期になると風が冷たくなって、その代わりに空気が澄むから、星が綺麗に見えた。
夜の街は人が少なくなって、暗闇とそこに灯る小さな灯りだけが街全体を支配した。
だから、少しの汚い感情も、夜闇に溶けて消えていく、そんな気がして。
だからボクはそんな夜の闇に紛れて外の街をふらりと出歩いた。
空を見上げれば、濃紺の空の中にぽつぽつと小さな灯りが灯っていた。
ぽろりと零した言葉を拾い上げたかのように、その小さな灯りがちかりと瞬いた。
ああ、こんなんじゃいつまでたっても"コトバ"が止まらないじゃないか。
なんてふざけた風にぼやきながら、止めていた足をまた一歩進めた。
ふと突然視界に映った赤い影に、ボクはまたしても足を止めてしまったのだった。
___あれ…何してるの、こんなところで?
___お前こそ
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