【朗読】「終わる世界のアルバム」より
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【朗読】「終わる世界のアルバム」より
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暇な方、是非やってみてください! 時間があれば私もやります笑
杉井光 著「終わる世界のアルバム」より、私の好きな一節です。
↓セリフ
なにか壊れるのがとにかく怖くて、ぼくはこれまでの15年間ずっと身をすくめながら生きてきた気がする。
それは子供が公園の砂場でやる山崩しを思わせた。砂で大きな山をつくり、全体を崩さないようにして砂を掻き取っていく遊びだ。
ぼくは山の前で途方に暮れてじっと見ている。手を出さなければ、なにも得られないとしても、少なくとも壊れることはないからだ。
けれどいつか雨は降り、なにもかもを浸蝕して押し流してしまう。
カメラを続けている理由も、けっきょくそこにたどり着く。忘れてしまうこと自体が、ただ怖くて、闇雲にシャッターを切り続けていた。
それなのに、消えてしまう人々には触れることさえできなかった。
今も同じだ。怖くて、ただ怖くて、奈月に確かめられない。
以上です。
結構時間足りないかもしれないです笑
足りなかったら、「〜押し流してしまう」まででお願いしますm(__)m
この分野への投稿は初ですが、皆さんの声待ってます。
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