声劇【時計塔にて待つ 後編】
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声劇【時計塔にて待つ 後編】
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前編と共にコラボしていただけると嬉しいです。時間があれば自分も演じてみるつもりです
アレンジ、アドリブご自由にどうぞ!
◆…女の子 ◇…男の子
◆今日は、あの人来てないのかな…
◆時計塔で知り合ったあの人とは、よくここで会っていた。慣れない土地の上に人見知りするわたしにとって、彼は唯一友達と呼べる人だった。
◇おはよう。またあの話を書いているの?
◆はい、なんとか完成させたいんです。もうすぐ、ここには来られなくなってしまうから。
◇…え?なんで?
◆わたし、ここには療養しにきてたんです。でももう、その必要はなくなりました。
◇そう、だったんだ…君が元気になったのは嬉しいけど、行ってしまうのは淋しいね。
◆そうですね…。今まで、ありがとうございました。
◇彼女は深々と礼をして去っていった。それから、あの子と時計塔で会うことはなかった。
◇またいない…。もう、会えないのかな。
ん?これは、彼女の小説?
◇手にとって、ゆっくりとまぶたを閉じた。
待ってる。君がまた、つまずいてしまった時の為に。僕はずっとこの時計塔で待ってるから。
終わり
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- 雨羽@低浮上お借り致します!
- ENDおかりします!
- ハシグチお借りしました( ´ ▽ ` )ノ