ヒール
徳久 望
ヒール
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ヒール
私の黒い感情が 私の奥底で土になるまで 私は 泣くと言う
その黒い感情を 青色の涙で塗りたくってしまうのは あなた
土になるのではなく 羽になれと言う
一瞬のほほえみが まあるい風を吹かせた
いつしか あなたがくれた
優しさ 喜び 悲しみ さびしさ....
言葉にしてしまうのも もったいないような その一片 一片を
繋ぎわせて 翼をまとう
いつしか あなたに寄り添う 青い鳥になれたのなら
好きになる人を選べないという事実が
まぶたの奥で ぐわりとはじけて
広がる宇宙で あなたを見失う
話したいことが 星のように散らばる
伝えたいこと 目を凝らし探せど
私だけの願いを 流れ星は からかう
まばたきが切り取る一瞬 一瞬が
まぶたの下に 黒い海をひいたよ
ため息で膨らませた風船は
ハートの形になれないまま
君は 私だけの特別なヒール
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1commnets
- 名前を追加大好きヒールだ(^ω^)