Lyrics 摩天楼 泉谷しげる
Written by
泉谷しげる
Composition
泉谷しげる
鉄カブトを自慢する人たちと
ノリにくい行進曲にのって
カーニバルをすごしてみるのもいいけど
すぎない程度にしておきな
みんなアイロンをいやがってる
でもゴルフマニアは気づかない
社長をとびこえた若僧は居られず
さるぐつわをされたまま放り出される
かたわの犬はハナ先はよくきき
好みのエモノは臭いの強いやつ
ハエがとびかう団体主義の
はきだすザンパンはブタ肉もまける
老いた人に時の悲しみがくる
タイムマシンがほしくて
嫁の口紅を重くぬりこんで
鏡に写しだすフドンナを見る
朝から夜のわずかのあいだに
君を塗りかえてみたい
夜から朝のわずかのあいだに
君を欲しがっている
闇夜のガラスがアホーと泣けば
繁華街のど真ン中で心中騒ぎ
追われ追われの働き者に
待っているのは首つりロープ
ずぶぬれになっている死体は
なにか言いたげに口をあけている
しかし死ぬ前に声は抜きとられて
判事は判決に満足してる
朝から夜のわずかのあいだに
君を塗りかえてみたい
夜から朝のわずかのあいだに
君を欲しがっている
足をセメントで固めてしまって
顔をペンキで塗りつぶし
墨汁をのみながらロックをうたい
鉛のクツをはいて夜を走る
世のため人のため組織のためと
ふり分け荷物は重たかろ
できれば早いとこやめた方がいいよ
やってくる知らせに君は廃人になる
朝から夜のわずかの間に
「ぼく」を塗りかえてみたい
夜から朝のわずかの間に
君を欲しがっている