Lyrics 少年と海 南こうせつ
Written by
阿木燿子
Composition
南こうせつ
鎖を放つとしっぽを振って
渚を子犬がかけ出してゆく
少年が追う あとを追う
カギざきになった白いTシャツ
潮風がじかに吹き抜けてゆく
少年は立つ 海に立つ
泣いちゃいけないね 喧嘩ぐらいで
おまえに おまえに笑われる
クスンと一回鼻をすすって
少年は海に話しかける
はるかに遠い水平線に
真紅に熟した夕陽が沈む
少年は見る 沖を見る
すりむけたひじを波で洗い
小さな素足で足あとつけて
少年は行く 浜を行く
泣いちゃいけないね たとえ負けても
おまえに おまえに叱られる
こぶしで何度もまぶたこすって
少年は海に話しかける
泣いたりしないね もうこれからは
おまえに おまえに嫌われる
力の限りに小石を投げて
少年は海と約束する