Lyrics ロードショー 古時計
Written by
伊丹 恵
Composition
山本達夫
映画館のロビーで
あなたの笑顔をみてしまいました
わたしにではなく
誰か知らないひとにそそぐ微笑みを
パンフレット持つ手が
ふるえるわたしの眼のまえ通って
ふたりは腕くみ
赤い扉の中へ消えてゆきました
ベルが鳴っています
わたしの愛をおびやかすように
灯り消えました
泣いてもいいとおしえるように
忙しくて逢えない
あなたは電話でそう云ってました
わたしにごめんと
すぐにあやまったのはこんな理由(わけ)ですか
冬の海をみせたい
わたしの心にとどいた絵葉書
あなたのあとから
ついてゆこうと決めて二年過ぎました
幕が閉まります
あなたの愛も終りでしょうか
灯りともります
わたしひとりをうつしだすように
映画館のそとには
いつものざわめきみなれた街角
あなたとわたしに
つづく物語だけ 今は大事です