Lyrics 奴のシャツ キリンジ

Written by
堀込高樹
Composition
堀込高樹
水曜日 継母の従兄弟を 訪ねてみる 金曜日 姪が歯医者に行くので付き合う 「暇だね。」俺の顔になにか付いてるかい 覗き込んでニヤリと囁いた 「ボタンを掛け違えたまま 大人になるのは嫌ね。」 ああ、聞いた風なことを言う娘だね そうさ、遺産があればしばらくしのげる 今夜あつらえた黒のスーツを下ろす 「どうにも深刻さが足りない、お前には。」 溜息をついて叔父は嘆いた 「ボタンを掛け違えたまま 年をとるのは恥ずべきことだ。」 親父の通夜でからまれる グラスの底に沈む顔と目が合えば 苦笑いで野郎はうそぶいた 「俺だけのシャツの着こな し。 姿見の前を逃げ出し、 ボタンを掛け違えたまま 年をとるのは切ない。」 ああ、知ったふうな事を言うね
Me singing Me playing