ライフの冒険
🐈かぷち〜の🍀
ライフの冒険
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僕が書いた絵本の仮の物語です。
ライフの冒険
私はライフ、野良猫のライフ。
私は一匹、お出かけをします。
生まれたばかりの私にはワクワクがいっぱいです。
ある日のこと、私はきらきらなお日さまに声をかけました。
『こんにちはお日さまさん、あなたはどうしてこんなにもぽかぽかと温かいの?』
「おや、可愛らしい子猫さんだね、それはね、君のような
新しく生まれた生命ににっこり笑っていてほしいからだよ。
みんな一人だけでは生きてはいけないものなのだよ」
『そうなのね、でも今のところ、一人でご飯は食べられるし
好きな所で生きていけると思うのだけど』
「じきにわかる時が来るよ、小さなお嬢さん」
お日様は心配そうにそう言った。
月日はめぐり、ライフは、きれいなお姉さん猫になりました。
ある日のこと、私は夜空にあるお月様に声をかけました。
『こんばんはお月様、あなたはどうして夜空で優しくきらきらしているの?』
「あら、綺麗な猫さんだこと、それはあなたの様な素敵な生命が
自分の居場所を見失わない様にする為よ。
良いことも悪いことも何が起こるかなんて誰にもわからないもの。」
『そうなのかしら?こんなにも毎日のんびりだもの
きっとこのまま楽しく過ごせると思うわ』
「いつか分かる時が訪れるわよ」
お月様は困った様な顔をして呟いた。
さらに月日はめぐり、ライフはおばあちゃん猫になりました。
汚れてしまい、毛並みもとても良いとは言えません。
ある冬の寒い日のこと、ライフは弱り切って凍えていました。
そんな中、男の子が一人、ライフを優しく抱きしめました。
ライフは男の子に尋ねました。
久しぶりの温かさに涙が止まりません。
『どうして!どうして、こんな醜い姿の私を助けるのですか?
私はもう長くはないのです。あなたが助けたとしても私はそのうち
死んでしまいます!早くあなただけでもお家にお帰りなさい!』
少年はハートと名乗った。
「誰かを助けるのに理由なんているかい?
なぜかは僕にも分からないけど
一緒にいたいって思ったんだ、僕もひとりぼっちだから一緒だね」
ハートは私を見て優しくにっこり笑った。
優しく抱きしめる彼の手は冷たく震えていた。
そんな彼の手をただひたすらにライフは舐め続けていた。
私の生命、あなたの心。
きっと私たちは巡り会うために生まれてきたのだろう。
君が眠るその時まで僕はずっとそばに居る
そんな僕たちを太陽と月は優しく照し、静かに見守っている。
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