♥共依存CP
🖋梁瀬 霊夢(やなせ れいむ)×🐈️鳳桐 御廉(ほおぎり みかど)
キャプション……斜庭
哀れみっていうのは、多分最もつけ込みやすい感情だ。家族を一度に亡くしたあの子の支えが幼馴染の俺だけになるのなんて、分かりきったことだった。
産まれた時から一緒の御廉。可愛い可愛い、俺の御廉。愛おしくて愛おしくて、堪らない。あの子がいないと生きられないと思うようになったのは、いつからだっけ。あの子にも俺しかいないと分からせたいと思ったのは、いつからだっけ。
まあ、いいんだ、そんなこと。ただ、ひとつ確かなのは、この先一生、この子は俺のものってことだ。
そう仕向けたのは俺だ。車の知識が少しばかりある俺は彼以外が出かける日の前の夜、彼の家族の車に──。
「霊夢、僕は、どうしたらいいの」
泣いて、俺に縋る御廉は、今考えてもそそられる。笑い出しそうな心を抑えて飴をひとつ、唇に差し出した。
「俺と、ずっと一緒にいればいい」
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