【一人声劇】台本「切れた糸」【朗読】
読み手:〇〇 台本:るる
【一人声劇】台本「切れた糸」【朗読】
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素敵な台本お借りしました😭
⬇️お借りしました。るる様の台本になります。⬇️
https://nana-music.com/sounds/06692e92
✂ーーーーーー本文ーーーーー✂
(足音と同時に)
「ただいま。」
(足音)
「…誰もいないんだった。」
(ソファーに腰掛ける)
仕事帰り、夕暮れの景観を感じながら、夏終わりのまだ暑い気温に耐えきれず、クーラーのリモコンに手を伸ばす。
「まさかこんなもの書くことになるなんてなぁ。」
ペンを走らせながら、人生で一度あるかないかの経験に、寂しい気持ちと、感慨深い気持ちが同時に込み上げる。
終わった。
正確には、終わるしかなかった。
決して不幸なんかじゃなかった。
ただ、たった一度の過ちを許すことが出来なかった。
それだけの話。
「次なんて…あるのかな。」
今まで感じた幸せの情景が、まるで走馬灯のように駆け巡った。
(紙を置く音)
「…久々に外食にでも行こうかな。」
ソファー越しに、少し大きめのダイニングテーブルを眺めながら、小さく笑う。
「明日から頑張らなきゃなぁ。」
辛うじて繋がっていた赤い糸が、プツンと切れた。
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