アイ情劣等生
🌿クロンミュオン(cv依)
アイ情劣等生
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#てぃ〜ぷろ Solo collection vol.3
「ウタノカタチ」
さあ、目覚めのときです。
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私のれたすがおかしい。
え?いつもどこかちょっとおかしいって……たしかにそうかもしれませんけど、私はそんなれたすが好きなんですよ?……でも、そのときのれたすはいつもと違ったんです。おかしかったんです。どこかで人を見下していて、1歩距離を置くような態度とは違う冷たさ。
──まるであやつり人形になったようでした。
そんなよくわからない物を感じ取れるなんて、私もあの時とは変わったようですね。心の奥にしまい込んでいた“凝り性”なところが出てきてしまったみたい。だからずっと見てるんです。私に無いものを持つあの子を。
そしてハッキリとわかりました。れたすは、私のれたすは……
──本当に操られているのだと。
急に無視したり、かと思えば「ねぇ、たまま……なんだか今日は素敵ね。」なんてれたすらしくない事を言い出すものだから流石に動揺したんですよ?前髪の奥で、少し泣きそうになるくらい。だって、まるで、私の両親のようだからそれが怖くて怖くて仕方がなかった。何かあったのだと思った。
それが確信に変わったのは……れたすがきゃろさんについて行ったこと。
周りのことなんてどうでもいい、そんなれたすはきゃろさんだけは苦手でした。何かを握られているようだって言ってましたね。指示をされてそつなく言うことを聞くけれど、どこか疑心暗鬼なかんじでしたから、そっと私もついて行くんです。そうすれば気が紛れるかな、と思って。
「ねぇ、たまま?明日の放課後、2人できゃろさんの所へ行かない?伝えたいことがあるらしいの。何かしらね。」
背筋がゾクッとしました。彼女の瞳が暗く光っていたから。そして私と目を合わせようとするから。そして、彼女から私を誘うなんてこと…きゃろさんの元へだなんて考えられないから。
実はれたすって自分から誰かと一緒に行動することが何よりも苦手なんです。誰かを誘うなんて、ほとんどありません。私が勝手についていったり、私が誘ったり。そんなことをしないと“誰かを誘う”なんてできませんから。彼女もまた、私と同じで親に縛られているから、それに慣れてしまっているの。自分の意思を言おうものなら怒られちゃいますから。
私も同じ。真逆のようで根本的な何かは似ているのかもしれませんね。
──そんな貴女に惹かれたんですから。
さ、私は震える声を押さえつけてぴぃすさんに連絡しなくては。あの人はこんなの望みません。だから私達に何かあったら知らせて頂かないと。
ルレギューム王国が、オルス学園が……いえ、生徒会、でぃっぷが大変だって。
ぴぃすさんはこういうの苦手と思いますし、何よりも正義感の強いひとです。きっと、大丈夫。伝えてくれるはずです。
私、ですか?れたすについていきます。きっと寂しがってます。彼女に寄り添えるのは、私だけなんです。
──待っててね、私のれたす。
私は震える指と声、そして吐き気を必死に抑えながら携帯電話をとりました。ぴぃすさんに連絡です。どうか……どうか私が私じゃなくなってもちゃんと動いてくれますように。
そのあとは、れたすに手を引かれテ……アれ?わタし。
────何をシヨウとしタノでシたっケ?
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アイ情劣等生/かいりきベア
一切の失態も無いの はにかんでリラルララ
欠点も心配もないの 壮観なドキドキを
名声と端麗の混合 極まってリラルララ
秀才と満点の態度 盛大なドキドキを
ねえ あなただけに 止まんない愛を1 2 3
ねえ 数多の笑み 私だけに 私だけに
捧げて欲しいけど…
もう…
リリカ リリカ 今は 今は
求めるたびにココロ クラクラリ
行き場の無い愛情匿って
真っ赤ほら染まって
だから
リリカ リリカ 今はすぐ傍で
そう解(ほど)けない絆で
誰 誰にも とられたくないよ
行かないで…
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#てぃーぷろ
#アイ情劣等生 #かいりきベア #コンパス #ルルカ
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