異ノ頭町ハロウィン祭り
異形頭企画
異ノ頭町ハロウィン祭り
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花火大会が終わり、新しい季節。
セーターに袖を通すと、秋の匂いがした。
商店街はすっかり秋の装いで、町の至る所に10月末に行われるハロウィンちらしが張り出されている。
「オレ!オレ! なんの仮装にしようか迷ってるんだぞ! ぼるふみたいな狼男にしようかな!」
「おまえ普段から仮装してるじゃん……」
「そう言ってやるな。狼男、お揃いだな」
子供たちは浮き足立ち、大人たちもそんな子供たちを見て準備に精を出していた。
そんなある日の朝。
突然、町中のちらしが血のような赤色に染められる事件が起こった。
おかしなことは続くもので、それからというもの、町中で 奇妙なことが起こり始めたのだ。
鍋頭の店主が経営する街のレストランでは、飾ってあるかぼちゃの置物がトイレットペーパーでぐるぐる巻きにされ。
教会内の椅子には乾ききっていないペンキ。
とあるボディーガードの背中には、いつの間にか「とり」と書かれた紙が貼られ。
丘の上の館の玄関は、鮮やかなピンクのスプレーでキュートにその姿を変えていた。
その他にも様々なイタズラがされるようになった。
犯人は依然として分からないまま、街が異様な空気に包まれ始める。
しかしその中でも特に住民が問題視したのは、「大切なものがなくなる」ことだった。
そんな中、館のアイリスがこう提案した。
「ねえ、みんな……」
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