君の音が
KEI/ハヤシケイ
君の音が
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時代遅れの電波塔が
突き刺す空は曇ったままで
晴れることはないような気がしていた
明けない夜が無いというなら
落ちない陽も無いということだと
理屈で期待を覆い隠してさ
バリケードのように構えた皮肉も
それは軽々と飛び越えてきた
降るかわからない雨に怯えて
傘を差して歩いてた僕は
宝石を散りばめたような
星空を見落としてきた
巡るめくるめく日々の彩りに
目を逸らしてた僕に届いた
君の音が響いたんだ
その日から傘はもう捨てたよ
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