___綺麗な花も証人もいらない
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改めまして一緒にシスターとして歌ってくれた方々も、シスター達の行方を見守ってくれた方もありがとうございました。
マーサさんを担当させて頂くことができて本当に良かったです!
投稿される度にキャプションで刺されて投稿期間中は瀕死でした ありがとうございます
そしてマーサさんがあまりに健気で泣いちゃう...真っ直ぐな人だから出会いも別れもマーサさんにとって大きく残ったのかなと思うと喜ばしくもあり辛くもある...無理...
この曲は、マーサさんがマーサさんであるうちに叶えられなかった願いがいつか叶ってほしいなと思って選びました(あとシンプルにED感がすごい)
希望に溢れた未来を歩んでくれ...
「運命に再び出逢えますように」
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アスファルトの上で陽炎が踊る。
雲ひとつない晴天の下で、
私は今、真っ白なドレスを纏っている。
普段は雑に結っている髪を丁寧に撫でられ、飾り付けられている姿が鏡にうつりなんだかこそばゆい。
もう既に少し涙ぐんでいる父と、父を肘でつついてシャンとしなさいと叱る母に私は愚痴を漏らす。
「私、こんなに豪華な結婚式しなくてもよかったのに。」
それを聞いた母が父への絡みをやめ、こちらへ向き、私の手を取る。
「マーサ、彼は貴方の綺麗な姿を見たくて仕方なかったのよ。それにお母さんもお父さんもとっても嬉しいの。マーサを本当に愛しているんだって、彼から強く伝わってくるから。」
真剣な、それでいて真っ直ぐな母の言葉にまた恥ずかしさとこそばゆさを感じる。
私…こんなに綺麗なドレスも、色とりどりの花束も、たくさんの祝福だってなくてもよかったの。
初めて出会ったとき、柄にもなく一目惚れしてしまって。運命なんて感じてしまって。
そんな彼とこれからの人生を共に過ごせるだけで幸せなのに。
それ以上の幸せをもらえば、その反動で嫌なことが起こるんじゃないかって。
そんな不安を抱えながらも、控え室から父と移動する。
一歩一歩、彼の待つ場所へと歩を進める。中庭の池に日差しが反射してキラキラと眩しい。小説に出てくるような素敵な式場に、このどこから湧き出るのか分からない不安さえなければドクドクと鳴り止まぬ心臓を抑えていたであろう。
大きな扉の前に立ち、瞳が揺らぐ。
こんな幸せ、身に余ると望んでいなかったはずなのに。
何故かこの瞬間を迎えることが、どうしようもなく嬉しくて……。泣いてしまいそう。
扉が開き、先程よりも強く眩しい光がマーサを迎える。
一歩ずつ。ゆっくりと、しっかりと。彼の元へ歩く。差し出される手を取った瞬間、瞳を揺らしていた涙が溢れ出した。
彼は少し慌てて、謝罪の言葉を入れてベールをあげる。
「泣かないで……ありがとう、マーサ。
君と出会えたこと、こうして今日を迎えられること、凄く嬉しいんだ。ごめんね。どうしても涙を拭いたくて、順番を無視してベール上げちゃった。とっても……とっても綺麗だ。」
そんな言葉を真っ直ぐにくれる彼とここに立っていることが嬉しくて、そんな彼に答えたくてマーサの涙を拭う手をマーサの両の手で包み、頬を寄せる。
「愛しているわ。私……、私も今、とても幸せ。」
涙で綺麗に整えてもらったお化粧もきっと崩れてしまっただろう。
そんなことも気にせずに精一杯、彼に微笑む。こんな時間がくることをずっと昔から望んでいた気がする。
心から、貴方に出会えて幸せよ。
ありがとう。私、今度はきっと本当に幸せよ。
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𝑪𝒂𝒔𝒕
📖マーサ・モリス(cv.uta)
#シスターマーサ
https://nana-music.com/users/765632
𝒍𝒚𝒓𝒊𝒄𝒔
運命なんて知らない
けどこの際
存在を認めざるを得ない
本当にこんな私でもいいの
ねえいいの
あんまり期待させないでほしいよ
今日という日は過去前例のない
僕たちの誓い日和だよ
綺麗な花も証人もいらない
同じ色の指輪をしよう
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𝑻𝒂𝒈
#AkashicRecords #シスター達の鎮魂歌
#誓い
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