一人声劇・台本【サドの王冠】
読み手: /台本:玻璃魚
一人声劇・台本【サドの王冠】
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ドSを自称される方は、本当は相手に操られている可能性もあるというお話。
台詞の改変はご自由にどうぞ。
BGMお借りしました。感謝します。
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サドの王冠、その着け心地はどうですか。
一方的に揶揄う関係。いじめている時、見かけと実際の主導権は逆なのです。
弱みを見せればそこを突く、見ないでと言えば見てくれる。
あなたはいつも、私の誘う通りに動いてくれる。
麗しい蝶は自由に羽ばたいているつもりでいて、蜘蛛の巣へと向かっている事に気がつかない。
気ままに攻めていると思えても、どこまで許すか決めるのは"私"。
手加減の慈悲さえも、あなたを疲れさせないように管理してあげた結果です。
あなたがサディスティックを枯渇させれば、自らの底の浅さに気づいてしまう。
私たちの主従について、本当の力関係が露呈してしまいますから。
もしも刺激が欲しければ、立場をわからせてあげましょうか?
なんて――
よくありませんね。
毒はそれを飲んだと気づかぬよう、無意識に浸透させてこそ趣がある。
安易に服従させるのでは物足りない。
私を征服できた満足感が得られるように、もっとあなたを支配してあげますよ。
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#一人声劇 #声劇台本 #声劇 #ヤンデレ
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