#アナストリアの棺
Meteor imber02/有夜無夜
「ようこそ、モルスリウムへ」
明かりの灯るシャンデリア。微かに輝く月光石。
そして手紙を握りしめた、新たな弔いを迎えるひと。
「ドレスコードがご入用なら用意がございますが、いかが致しますか?」
「あ……大丈夫です」
「かしこまりました。では、こちらへどうぞ。他の方々も既にご歓談頂いております」
大通りから一つ外れた、人通りの少ない路地。
そこに存在するこの邸宅──モルスリウムの支配人、ハイネ。
「そうご緊張なさらずとも大丈夫ですよ。ここにいる方は皆、貴方と同じ志を持つ者ですから」
ここに集まる人達は皆、彼の名を知っている。
そして、彼が誰であるかも。
ハイネに連れられ、カタリナは薄暗い廊下を歩んでいく。遠くから、微かに人々の談笑する声が聞こえる。
「……随分と人が多いんですね」
「ええ、今宵は素敵な夜になりそうです。
──さあ、どうぞ」
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ㅤ ㅤ Voice actor
ハイネ⚰️あじのもと
カタリナ☂️悠
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