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2022.7.1
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夕日が見えたら準備する合図。
昔みたいな可愛いフリフリじゃない。胸元があいてて、足もちらっと見えるそんな姿。
見てる人が喜ぶような格好で。
髪もおろして、香水もかけて。
昔の自分が見たら悲しむかな …
ああ、 夢みたいだ ___
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私は元々アイドルだった、
人気なグループで、私、乃亜はNo.1の実力だった。
ただ、毎回上手くいってたわけじゃない、人気があるということはアンチは付き物だ。
私はメンタルが弱かった、支えてもらえなければすぐ壊れてしまう。メンバーがいてこその自分だった。
1番心の支えになっていたのは、確か… そう、××× 。
×××は見た目が男みたいでかっこよかった、背も高くて、声も甘いボイス… 女性人気もあって、すごく憧れだった。
そんな×××が大好きになった。
そんな甘い”好き"じゃない、もっと深い __
当たり前に恋愛禁止、更に相手は女。
自分でも最初は疑ったよ、まさかって、何度も検索して、違うって決めつけた、でももうとめられなかった、止めれなかったんだ。気づいた頃にはもう堕ちてってた
そんなある日、週刊誌に取り上げられてしまって記事が出てしまった、嘘だって思ったよ、まさか自分がねって
気づいてたメンバーが怪しいって、周りの大人に相談しちゃったんだって、信じてたのに。
私は必死に謝った、"キミ”に何度も何度も謝って、許しを得たと思ってた、
でも、浮かない顔してた。
次の日、記者会見を開いた。
そしたら××× は
『乃亜が勝手にやってきました、私はそんな好意はありません』
『こんなはずじゃなかった、ただ手伝っただけ』
って、堂々そうやって言った
あれ、あの言葉はうそだったの、?
今までの時間はなんだったの、、?
その時 なにかが プツン と切れた
大好きだったアイドルも何もかもどうでも良くなった。
私だけ落ちていった、残りのメンバーは今でもテレビに抜粋されるほど、もちろん×××もね、
私だけ残された
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そこからはもうどん底、何をしても上手くいかなくて、歌うのだって諦めた。
そんな時にたどり着いたのがこのBAR
ここは色んな人がいるんだ、社会的に省かれる人、なにか前科がある人 ワケあり人 ___
私はここが大好きになった、救われる気がした。
深夜を過ぎるとダンスフロアが開く。
私の顔を知ってるマスターが、歌ってみなさいと言ってくれた、
もう私には何も希望はない、そう思ってた、
バレないように姿もかえて、可愛いなんて求めてない、ここにいる人を満たそう。昔の自分みたいにキモチヨク
マイクを持って震えながら声を出す、、
みんなの顔を見るのが怖い、私は必要とされてないそう思ってた
でもみんなは目を輝かせて、自分の歌に合わせてリズムをとってくれてる
ああ、 キモチイイナ
わたしはやっぱり歌うことがスキなんだな、、
光り輝く1粒の涙がこぼれ落ちる。
今私にある居場所はここ
ここで歌うことで気持ちが満たされる
見に来てくれる人は昔の私のことは覚えてないかのように聞いてくれる、色々いじったからね自分を、もう昔のようには戻れない
さぁ、そろそろだよ
私のショーを見に来て
そこにいるんでしょ、知ってるよ "キミ"のこと
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