🏖&🍹 ss①
ラナちゃん(唯純 さま)、未来(刹那)
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守濱 ラナちゃん🏖と 未来🍹
妄想ssもどき...
コメント:絵文字的に相性よさげな二人
熱く照りつける太陽にジリジリと焼かれ、汗に溺れそうになっている未来の手を引いて、ラナはコンクリートでできた坂を下っていた。
距離的にはまだあるが、目に見える先にはコンビニがある。
二人はそこへ向かっていた。
「いい天気…!ねぇ、こんな日は海に…
「昨日行ったでしょ。」
…ダメ?」
ラナの上機嫌な言葉を遮るように、未来は静かに告げた。しかし、ラナはめげずに未来を上目遣いで見上げる。二人は男女のわりに身長差があまりないが、坂道のおかげで高低差が生まれているのだ。
沙羅のように、頼りになるお姉さんポジでもあるラナが、女の子らしく上目遣いをしているのは、未来にとっては所謂ギャップ萌えだった。
ラナを恋愛対象として見たことは今までなかったが、未来は改めて自分の周りの女の子たちのレベルの高さを思い知らされた気がした。
とても、その、可愛い。
「そんな顔してもダメ~。今から行っても、着いた頃には夕方になっちゃってるよ。」
「(そんな顔……?)夕方の海も綺麗だよ?」
「それはそうだけど。帰る頃には暗くなっちゃうでしょ?僕はともかくラナちゃんには危ない。」
「んー……。」
残念そうに肩を落とすラナは、それでも冷静に物事を考えているようで、それ以上海に行きたいと言葉にすることはなかった。
彼女自身、夜に未成年者だけで出歩くことの危険さを理解出来ているのだろう。
「じゃあ、明日は?」
「明日の天気予報晴れだったっけ?」
「う……んと、雨……だったかも……
で、でも、雨の日の海も、好きだよ!」
「気持ちは分かるけど、やめとこうね。いくらラナちゃんが大好きな海でも、危険な時はあるんだから。それに、そうでなくても雨に濡れたら風邪ひくよ。」
「そうだね……。」
「それに、どうせなら、思いっきり楽しめるように、天気のいい日に行きたくない?みんなで!」
「!たしかに!それってとっても素敵!」
「らうれあー?」
「うん!ラウレアー!」
いきなり駆け出したラナに、引っ張られるように走り始める未来。
コンビニにたどり着くと、二人でアイスを買った。
ソーダ味のそのアイスは、とっても夏らしい味がして、二人は顔を見合わせて、笑った。
end...
「みんなで海に行こうよ!」
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