【読み聞かせ】銀河鉄道の夜【朗読】
作:宮沢賢治 音楽:Mieco「闇夜の夢」 語り部:Se2na
【読み聞かせ】銀河鉄道の夜【朗読】
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美しい伴奏と共に
大好きな宮沢賢治さんの『銀河鉄道の夜』の一部を読ませていただきました。
やはらカムパネルラの表現が一番難しくて
私には彼を上手く演じられている自信が無いのですが
良かったら聞いてください。
【台本】
✄--------------- キ リ ト リ ---------------✄
「おっかさんは、ぼくをゆるしてくださるだろうか。」
いきなり、カムパネルラが、思い切ったというように、少しどもりながら、急きこんで云いました。
ジョバンニは、
(ああ、そうだ、ぼくのおっかさんは、あの遠い一つのちりのように見える橙いろの三角標のあたりにいらっしゃって、いまぼくのことを考えているんだった。)
と思いながら、ぼんやりしてだまっていました。
「ぼくはおっかさんが、ほんとうに幸(さいわい)になるなら、どんなことでもする。けれども、いったいどんなことが、おっかさんのいちばんの幸なんだろう。」
カムパネルラは、なんだか、泣きだしたいのを、一生けん命こらえているようでした。
「きみのおっかさんは、なんにもひどいことないじゃないの。」
ジョバンニはびっくりして叫びました。
「ぼくわからない。けれども、誰だって、ほんとうにいいことをしたら、いちばん幸なんだねえ。だから、おっかさんは、ぼくをゆるして下さると思う。」
カムパネルラは、なにかほんとうに決心しているように見えました。
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