【M15】ねんねんころりや【福島7】
真弓(まゆみ)
【M15】ねんねんころりや【福島7】
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田村郡三春町
伝承:山口正治/1897年生
採譜:懸田弘訓/1980年
収録:全集4下
キー:譜面Dm/歌唱Cm
譜面テンポ:♩=108
◼️
ねんねんころりやおころりや
守りほど楽(らぐ)なようで辛い商売(しょうべぇ)ねえ
雨風吹いても宿はなし
ひとの軒端に立ち寄れば
犬にゃ吠えられ子にゃ泣かれ
うっつぁしなんどと追っぱられ
一(いぢ)にゃいじめられ二に憎(にぐ)まれて
三に騒がれて四に叱られて
五にはごうごう泣ぐややを
六(ろぐ)でろぐなもの食わせらんにぇで
七にゃしめしなんど洗わせられで
八にゃはっとばさっちぇ流されて
九には悔しくて悔しくて
十でとうとう逃げ出した
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うっつぁし:うるさい
しめし:おしめ
はっとばさっちぇ:はりとばされて
流されて:全集の表記は「流されて」ですが「泣がされて」?
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鼻声でしかも一行目「や」と「よ」を間違えていますが、冬濤の素人歌唱はどんな歌かわかればよいというレベル。大目に見てやって下さい。方言の響きは大事にしたいと思っています。この唄は江戸子守唄のメロ転用、歌詞は口説き歌(守り子の愚痴を並べた唄)プラス数え歌(こちらも口説き歌と呼ばれています)という典型的な守り子唄。独自性はないと言ってしまえばそれまでですが、こういう唄も歌ってみると楽しかったりします。後半の数え歌部分は最後の十だけ歌わせていただきました。十は数え歌で一番バリエーション豊かな部分ですが、この唄では「とうとう逃げ出した」。よく考えて作ったというよりぶっちゃけ適当に歌ったような感じ(笑)。子供の頃、冬濤の替え歌遊びもそうだったしそれでよいと思います。
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