【1人声劇】ヘヴン
台本:四いお 語り:くらむ
【1人声劇】ヘヴン
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お久しぶりになんともおしゃれな台本読ませていただきました。音ハメしてるんですが、楽しかったです( ᵕ̈ ).ᐟ.ᐟ
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(袋を開ける)
廃れたアパートの一室
(お湯を注ぐ)
その六畳一間が
(タイマーをセットする)
僕の人生だ
(曲入り)
何もない
あるのは沢山の本と窓辺に飾った一輪の椿
「あーあ、ほんとつまらない人生だな」
教科書も参考書も結局は意味がなかった
「夢だけでも幸せでいたい」
なんてそんなの傲慢だ
それでもずっと幸せの意味を求めていた気がする
「もし生まれ変われるなら
今度はちゃんとヒトになれるかなぁ…」
なんて、馬鹿馬鹿しい
「溺れそうだ…」
空っぽの肺に溢れるくらい光を受けて
焼け焦げたように熱いのは
「ねぇ、これは罰かなぁ…?
君のなら飲み込んでやってもいいのに、なんて」
心臓を貫いて
「ふふ、嘘だよ」
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#一人声劇 #1人声劇 #朗読 #いおの台本 #朗読
Comment
2commnets
- くらむଳ
- ちぃまるで横にこの台本の主人公が居るような錯覚を起こしました。ここで、彼はため息をついて、ここで伸びをして、このタイミングでタイマーを押しながらぼやている、全てありありと思い浮かべることが出来ました。書いてないところの息遣いから余計に想像がのびのびと旅できる。凄い。