【1人声劇】あの頃コーファックスと
朗読:/BGM:マルプロダクション&も&薬味
【1人声劇】あの頃コーファックスと
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自作の朗読劇を作ってみました。
なんだかすっかり野球詩人になってしまっている気が...
素敵な演奏をされているマルプロダクション様、も様、薬味様に拍手をお願いします。
以下、台本
台本内容に沿っていればアドリブOK
一人称・語尾の変換などもご自由に!
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1966年、ひとりの投手がグラウンドを去った
ある男は彼を評してこう言った、
「彼の球を打つのはコーヒーをフォークですくって飲むようなものだ」と
彼の名はサンディ・コーファックス、当時10歳だった私の憧れであり、ヒーローだった
大きく振りかぶってから、足を高く蹴り上げ、長い左腕を振り下ろす...指先から放たれたボールは、まるで魔法のように大きく曲がって打者を翻弄する...
テレビの前で私は彼の一挙手一投足を真似して、父とのキャッチボールでも気持ちは彼になりきっていた、ボールは大きく外れたが
そんな私のヒーローがユニフォームを脱ぐと知った時、私は父の前で声を上げて泣いた
私の希望はどこに行った?明日からどう生きればいい?
月日は流れた
私も老境に差しかかり、今ではグラウンドの子供たちを客席から見守っている
そんな今でもマウンドの上には、長い左腕を回しながら打者と対峙する背番号32のまぼろしが現れる
ドジャーブルーの風に抱かれて...
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