【声劇】情絶(じょうぜつ)【一人朗読用】
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【声劇】情絶(じょうぜつ)【一人朗読用】
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ごめんね、大事にしてあげられなくて。
地面に広がる堕胎した小さな小さな私の感情なんて、お前らには見えないだろうな。
※淡々と、恨みつらみを込めながらも、結局は自分に陶酔しているような、そんな自分になって読んで貰えると嬉しいです。
文字数が多いので、滑舌練習にどうぞ。
↓↓↓以下台詞↓↓↓
お前には感情が無い、とよく言われる。
面(おもて)の裏に、感情が見えない、とのこと。
まあ、その通りなのだからせん方ないけれど。
喜(き)怒(ど)哀(あい)――他人に対する感情なんて、とうの昔にもう、いない。
私から産まれていた、あの子供のようにまっすくな感情は、「同じ思考をした」(顔のない)群衆から背を叩かれ、否定されて、私の胎内(なか)で無惨にも死んでしまった――いや、私が、殺した。
感情を殺さないと、生きられなかったのだ。
人間社会に身を投じるには、私を私たらしめる感情はあまりに異質(いしつ)で、異形(いぎょう)だった。
この異質を淘汰(とうた)する「カンシ」社会で、私という母体が生きていくためには、この産み出される感情をぐちゃぐちゃに砕いて掻き出すしかなくて。
それでも、今なお新たな感情を孕(はら)み、内側で育(はぐく)む私という私の異質さはどうしようも変えられない。
「自分らしくいていいんだよ」?
綺麗事を受け入れるには、私は感情を堕(おろ)しすぎたし、私は普通ではないのだ。
どうしたらいいというのだろう。
どうあるのが正しいのだろう。
どうやったら私の感情を私のまま受け入れてくれるのだろう。
とは言ってみたけれど、この異質さを、この私を、私は否定しない。私が誰よりも私を受け入れて感情を孕ませる。
だからきっと、これからも変わらない。
他人に対する多くの感情を砕いて流して堕(お)ろしていくだろう。それでも、私たる私を、私は決して殺しはしない。
こんな支離滅裂でちぐはぐな私が――
――私は何よりも愛おしい。
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2021.09.14 読めなかったので改訂
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