【1人声劇】 哀色
ピアノ:『手向け』そうすけ様 cast:
【1人声劇】 哀色
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『ねぇ、あなたはこんな私を愛すことはできる?』
マキシマム 作 「時計塔の魔女」より
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『私』は夢を見ていた。
決して心地よくはない夢。
顔のよく見えない、でも聞き慣れた声を持つ人間が『私』を囲んでいる。
みんなが『私』を軽蔑する。
みんなが『私』を変だと言う。
みんな、離れていく。
そしてなぜかその顔は笑っている。
なぜかその顔は悲しんでいる。
泣きかたなんてもうわからない。
そんな時、わずかな光が差しこんだ。
「先生…!」
その声を掴み取るように『私』は目を覚ました。
見慣れた可愛らしいお顔。
透き通るような声。
少女のあどけなさが残る瞳。
『嬢…ちゃん…?』
"唯一離れていかなかった子だ。"
『いらっしゃい』
そう言うはずだった。でも、出てきたのは別の言葉だった。
別の意思だった。
「きゃっ…」
少女の小さな悲鳴をよそに『私』はなぜか本音を告げていた。
『ねぇ、あなたはこんな私でも愛してくれる?』
唯一、その存在にすがった。しかし帰ってきたのは、
「怖いよ…先生…」
恐怖という名の拒絶だった。
目の前がぐらついて、訳がわからなくなった。
前が見えない。
叫んでいるのは『私』?
気がつくと、そこには誰もいなかった。
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おさまりきらなかった…
小説を読む感覚で大丈夫です…ほんと長いので。
実はこの脚本は一応存在してるのです。
ふふふふふ(不敵な笑み)
ちなみに少女は17歳、先生は女性で18歳という設定らしいですよ。
そうすけさん、以前にも台本で音色をお借りしたことがあります。ありがとうございます。
悲しい、けれどどこか希望を探しているように感じて、とても心に響きました。
シリーズ化してるんです。よかったら↓
https://nana-music.com/playlists/3666318
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2commnets
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- anT ーnana10周年目ーお借りします