一人声劇「泥中」

読み手 ひろすけ/演奏 おちゃさん。様/台本 伊織 様

読んでみたかった📖 Telephoneのエフェクトに 助けてもらいました☎️ 以下 伊織さんのキャプお借りしました♪ 台本28作目。 梅雨が終わる前に。 一人称や性別・語尾など変更・アレンジOKです。 台本のコピペ可。 コラボの際は、BGM作者様へ拍手・コメントをよろしくお願いします。 ------------------------------ 雨が嫌いだった。 暗い空、湿(し)めり気を帯びて重い空気。 道に溜まった泥水を掻き混ぜて、傘から滴(したた)る雫(しずく)を払った。 人が嫌いだった。 薄っぺらい会話、嘘だらけの感情。 一人になったら楽かと思ったのに、やっぱり孤独は怖かった。 嘘でもいいから、愛されたいと思った。 言葉ひとつで救われたかった。 でも僕は、それ以上を求めてしまった。 馬鹿みたいに尽くして。 見返りがないと喚(わめ)いて。 出来もしない駆け引きをしては、君の困った顔を見て自己嫌悪に陥(おちい)った。 「あーあ、結局ひとりか。」 もしもあの時、少しでも本当に君を愛していたら。 僕ら今頃、どうなってたのかな。 「…幸せになれよ。」 ぬかるみに嵌(はま)った靴底を踏みしめて、歩き出した。 ------------------------------ #声劇台本 #一人声劇 #BGM #ピアノ #伴奏 #オリジナル #即興 #優しい #穏やか #静か #大切な人 #声劇 #朗読 #台本