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結婚式前のお話
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アイクスさんはとても幸せそうだった。
幸せそうに涙を浮かべて、……幸せそうな彼女は、とても綺麗だった。
指輪をゆっくり、左手の薬指につけていく。
付け根までちゃんとつけると、彼女は幸せそうに微笑んだ。
そんな幸せそうな彼女を僕は生涯をかけて一生守っていきたいと、心の底から思った。
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扉を開けてアイクスさんを先にお店の中に通す。
応援してくれていたみんなが彼女を見ると、緊張していたような面持ちが緩んでいくのがわかった。
「みんな、ただいま。……えっと…僕達、結婚することになりました。みんなのおかげだよ。本当にありがとう。」
「……ということは、みんな私のために…?」
沢山の子が肯定する。
「みんな……、私のためにありがとう…!…あ、それと千緩。1つ言いたいことがあるんだけど…」
「えっ…?ど、どうしたのアイクスさん…?」
「…あのね、私も…このお店のお手伝いがしたいの。」
「えっっ!?!?」
僕含め全員が驚いてアイクスさんの方を見る。
「大切なあなたの、傍にいたいし…評判になっているんだったら人手に困ってないかなと思って……」
「で、でも……」
「だめ……?」
「………アイクスさんが言うなら…手伝ってもらおうかな。ありがとう。」
それに続いてアイスのみんなも手伝いたいという声があがっていく。
これでスイーツのみんなの仕事も軽減されて、自由な時間も増えるかな……
なにはともあれ、みんな幸せそう。
「そういえば店員くん。結婚式はいつあげるの?」
「なら私達が式場作る!?ご主人様のお屋敷に使われていない場所があるの!」
「まぁ...!それは素敵ね…!是非私の屋敷を使ってちょうだい…!」
というわけで、彼女の屋敷で結婚式をあげることに。
アイスやスイーツのみんなが彼女のためにウエディングドレスを調べたり作れないか考えたり、彼女と一緒に式場の準備をしてる時に、僕は1つ大仕事をする。
…今までの人生で最高傑作を作るんだ。
そう思いながら、冷蔵庫を開けた。
僕の妻が……喜んでくれますように。
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