拘悔【一人声劇台本】
読み手 兎咲 姶良 台本 なぎかん
拘悔【一人声劇台本】
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だから僕は切ってしまう。
台本
「ああ、またやってしまった。」
手首から血がボタボタと流れている。
はっと我に返り、慌てて止血をした。
...悪い癖だ。
イライラしたり、苦しかったりすると、すぐに手に刃物を突き立ててしまう。
僕(私)には、相談出来る友達や家族もいない。だから、僕(私)はこの心に空いた穴を自傷行為で埋めようとする。
だけど、自分を傷つける度、自分は情けなくて、惨めな存在だと思い知らされてしまう。
「僕は一体、これからどうしていけばいいのだろう?」
意味もなく伸ばした右手は何を掴むこともなく、崩れ落ちていく。
...今の僕(私)には、何が残っているのだろう?
一生懸命考えてみるけれど、自分の中に答えが導き出されることは無かった。
...なんで、僕(私)は生きてるの?
どんどん暗い気持ちになっていく。
「……あれ?」
気づいたら、僕(私)の手には、再び刃物が握られていた。
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